新築防腐防蟻工事

施工概要」
(1) 適用範囲
この仕様書は、木造、鉄骨造、コンクリート造、ブロック造等の建築物(以下「建築物」という。)の劣化を軽減し且つ耐久性を与える目的で、公益社団法人日本しろあり対策協会(以下「協会」という。)に登録されたしろあり防除施工士(またはそれと同等以上の能力を有する者)が協会で規定した安全管理基準に基づき、協会で認定登録又は登録された薬剤・工法を用いて、新築時にしろありの被害と腐朽を予防するために建築現場において行う処理(以下「予防処理」という。)について標準の仕様を規定する。
(2) 対象とするしろありの種類 予防処理の対象とするしろありの種類は、ヤマトシロアリとイエシロアリの2種類。
(3) 薬剤使用薬剤:木部天然ピレトリン:土壌天然ピレトリン(天然成分除虫菊)
(4) 処理の方法 ① 外壁が大壁造の場合は、基礎天端から1m以内の部分にある土台、火打土台、柱、間柱、筋かい、胴縁及び下地板などを処理する。
② 外壁が真壁造の場合は、外面に対しては基礎天端から1m以内の部分にある、土台、火打土台、柱、間柱、筋かい、胴縁などと、内面に対しては土台上端から3cm以内の柱、間柱などを処理する。
③ 外壁が面材の場合は、基礎天端から1m以内の部分にある構造用合板などの両面及び壁体内部の枠組材を処理する。
④ 床組では、1階部分の大引、根太、根太掛、床束、根搦みを処理する。
⑤ 浴室にあっては、軸組天井下地板および床組(床下地板、根太掛を含む。)を処理する。ただし、浴室ユニットの場合はこの限りではない。
⑥ 洗面所、便所、台所などの水掛りとなる場所は、基礎天端より1 mまでに含まれる軸組材の見えがくれ部分を処理する。
⑦ その他、枢などの床面と土壌との間に設けてある木部材の見えがくれ部分を処理する。 土壌処理:コンクリート継ぎ目・パイプスペース・玄関面に水溶液処理。
(5) 効果 予防処理を行った建築物は、しろありに対してその処理をした建築物全体に効果があり、防腐に対しては処理をした木材について効果がある。
(6)保証5年間(住化エンバイロメタルサイエンス株式会社)賠償保証。
施工者:公益社団法人日本しろあり対策協会 防除施工士
近藤祐介

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